プランセスエマエマ。

手。

レオンの手はむっちりしていてジャックの手にそっくりだけど、エマは指がほそくてきれい。

生後二週目。

エマがあまりに吐くので小児科にいったら鼻炎にかかっていた。先週末からソフトな抗生物質を飲んでいます。

レオンは春に生まれて生後８ヶ月になるまで風邪ひとつひかなかったけれど、エマは寒い季節に生まれてきたから、この冬がちょっと心配。

トライアスロン＃７

９月最後の日曜日、オリヴィエは Santa Cruz Triathlon を走ってきた。２時間３６分。

オリヴィエの初めてのトライアスロンは２００７年のサンノゼ国際トライアスロン。とっても緊張していたのを覚えている。分からないこともたくさんあったし。レース直前の場所取りのこととか、水泳からバイクにトランジションするときの着替えとか、レース中どんなものを摂ったらいいのかとか疑問だらけ。今はもう、前の晩の準備もテキパキ早いし、翌朝を楽しみにしている。

このサンタクルーズトライアスロンの翌週はサンノゼでハーフマラソン大会があった。「息子をジョギングストローラーに乗せて参加したい」と問い合わせたところ許可がでなくて参加できなかったけれど、レオン、もし一緒にレースに参加できたらすごく喜ぶだろうなあ。応援してくれるひとたちに「ハーイー」と手をふるレオンが目に浮かぶ。

８時間のデイケア。

出産となった日は３９週目の検診があって、検診で子宮口が４センチ開いていることがわかり、You are in labor! と指摘されてそのまま分娩する病院へ直行するように言われた。どうりで前の晩は横になれないほど動悸が苦しく、明け方からは気分もわるかったはずだわ。すぐにレインミッツ先生のオフィスから見えるくらい近い Good Samaritan 病院へ三人で直行。

それが午前中のこと。急いでチェックインして、オリヴィエはレオンを預けに家へ戻った。レオンはその日の午後１時から、デイケアで特別に預かってもらうことに。

妊娠してからずっと気にかかっていたのが、出産する日、レオンをムリなく誰かに預けられるだろうかということ。デイケアに妊娠を報告したとき「いざってときは夜でもいいですよ」と言っていただいて、とても気が楽になった。これで安心して出産できるって。

この日、オリヴィエが迎えにいけたのは夜の９時過ぎ。預けられてもう８時間以上たっていた。気持ちよく預かってくださったSさんにほんとうに感謝したい。ごちそうになったハヤシライスのことも一緒に。

妹ができた。

レオンとエマの初日について。

エマは７日の夕方に生まれて、レオンが初めて会いにきたのがその翌日。病院のお部屋でリクライニングベッドに座っていたら、遠くからレオンがはしゃぎながら駆けてくるのが聞こえてきた。ドアの前でオリヴィエが「ママが中にいるよ」というと、ドアを勢い良くあけて大きな笑顔で走りよってきた。思いがけなく昨日の出産になったので、わたしが夜いないことを言い聞かせる機会がなく、さみしかったかもしれない。ママー！！とにこにこ。

ママ！とかけよって近づいたレオン、授乳しているわたしの腕の中のエマに気づいて、顔がはっ、と驚いた。

「これなに？」

「エマっていうんだよ。赤ちゃんだよ」と言ったら、「あっかちゃ」と反復して、ベッドによじのぼり、エマをなでなで。これが二人の初対面。

あれから数日、何度も「これなに？」とエマを指差し、なでなで。

この日レオンにプレゼントした小さなトーマスの絵本を、帰り際にエマに差し出すレオン。ガチョウがでてくるページを開いて、「があがあ！があがあ！」と教えてあげていました。

レオン、妹ができたんだよ。

４人家族になりました。

１０月７日の午後５時４５分に生まれました。

エマでーす。

レオン。

ふと思って、自分の人生でおこったもっともいいことって授乳できたことだなあと言ったら、オリヴィエがとてもびっくりしていた。週末のお出かけでドライブしているときは、いつもは話題にならないようなこともけっこうしゃべる。

授乳をしているとき、なんともいえないしあわせな気持ちがあった。生きるために必要としている相手に、自分を通して与えることができるという特別な気持ち。ホルモンめいいっぱいなんだろうなあと思いながらも。そんな気持ちにまた会えたらいいなと思う。

白。

白いシャツを買ってきた。

レオンが生まれてからは肩や胸元にいろいろついてくるしと思って素通り、着れない着れないと思っていたけど、急にほしくなって。白って着るとやっぱり気持ちいい。

無敵のポーズ。

とうとう、がくぅファミリーが帰国しちゃったよ。

その前の晩。

いいポーズだね〜。

また会える日を楽しみにしてるね。