鯨とクロードとギット。

レオンとオリヴィエはピクニックセットを持って、アメリカに遊びにきているクロードとギットと一緒にサンフランシスコの北、Point Reyes lighthouse へ行ってきた。

今の季節、ここでは Gray whale 、コククジラの親子を見ることができる。オリヴィエも着いたばかりの５分間で６頭見たらしい。運がいいよ、当然だけどここに来たからといって誰もが会えるわけじゃない。

灯台の掲示板では、朝の１１時時点ですでに１６頭を観測したというメッセージ。メキシコのコルテスで出産をしたクジラたちは、この沿岸を通り道に北上しながらアラスカへ向かう。この日は快晴、みんなは灯台からビーチへ降りて、散歩とピクニックと凧揚げをしてきた。

レオンはこの日、一度も泣かなかったし一度もヒスらず、大人三人をびっくりさせてきた。クロードと仲良くたくさん手をつなぎ、ギットにだっこしてもらい、凧に喜び、ビーチを駆けまわって、笑顔満タンのとてもいい日を過ごせたみたい。

クロードとギットはエリックのご両親。オリヴィエは帰宅して以来何度も言っている。二人は一緒にいれることが嬉しくてとても幸せそうだった。見ていて「いいなあ」ってずっと思ってたって。

オリヴィエはクロードのことをほんとうにリラックスした人だという。それって最高の賛辞だと思う。そんな風になれたらどんなにいいだろう。二人は南仏に住んでいて、毎年夏に大きなパーティをする。いつかぜひ遊びにいきたい。

ピクニックの準備。

明日はピクニックという晩、準備をしていたらレオンがお出かけに気がついた。わたしたちがカゴやバックパックに詰めていたものを出したり入れ直したりして喜んでいる。

自分のクローゼットから海水パンツを持ち出してきて、はきかえて走り回っていた。海を見にいくけど、海には入れないよ。

わたしはお留守番なので、お弁当に持っていってもらうタブレを作った。ライムをたっぷりしぼった持ちのいいサラダ。

ライムをちょっと、しぼりすぎたかも。当日の朝、Acme でバゲットを買えればお弁当は完成。

くすぐったい。

くすぐって？と待っている。

くすぐると逃げるけど、また戻ってきて両手をあげて待っている。

段ボールの家。

Nちゃんの手作りカビーハウスを見たらかわいくて、段ボールがひとつあったのでさっそく作ってみた。工作って楽しい。

作っているときからレオンが体当たりするし寄っかかるから、一日で壊れるだろうと思って雑に仕上げたら、ちゃんと週末を過ぎても建っている。こんなことならもっと丁寧に作ればよかった。

レンガの壁面はオリヴィエの力作。反対側は大きな窓と一面の扉になっている。

つわりの薬。

薬はひとつが効いてくれる。夜にのむ青いカプセルで、これで夜眠れるようになったから楽になった。これが翌日のお昼くらいまでゆるやかに効く。日中の薬はもう効かなくて、午後になると腕や頬は鳥肌でいっぱいになり、ベッドとバスルームを往復するだけ。青い薬がのめるまであと何時間、と数えながら待っている。つわりがこのままで治まらなかったらと思うと、こわくなって泣いてしまう。弱音もすぐに出る。つわりが始まる前はどんなふうに過ごしていたのか思い出せない。

つわりが治まったらハワイに連れていく、とオリヴィエが言っている。暖かいビーチでパラダイス。思い出して、引っ張りだしてきてレオンのアロハシャツを仕上げた。

あとはボタンをつけるだけ。つわりが終わったら、ヘアカットも行きたい。

フォー。

週末はオリヴィエがレオンをみてくれるので一日をかなり楽に過ごせる。

丘をはさんで一方はサンフランシスコ湾、もう一方はシリコンバレーの典型的なオフィス群。

ランチは久しぶりにベトナムの麺フォーのお店へ。レオンが生まれる直前まで、毎週のように通っていたところ。

わたしはチキンフォーで、スープにレモンをぎゅうぎゅうにしぼる。レオンも大好き。オリヴィエはフォーよりラーメンの方が好きらしいけど、わたしはこのすっきりスープがまたすぐに食べたくなる。

あご。

レオンはむっちりした太ももと立派な二重あごが自慢。でも最近、二重あごにトラブルがでてきた。隠れてよく見えなかったんだけど、二重あごの皮膚が重なっている部分ががさがさに荒れて、しかもかさぶたまである。かなり痛がゆそう。

オリヴィエは、これは寝てる間の汗がたまってできたガサガサだろうという。薬をもらってきた。ママはずっとアトピーがあった。かゆいってつらいんだよ。

のり巻き。

数日前の朝どうしてもキムパが食べたくなって、韓国スーパーのギャラリアに行った。開店直後の９時ちょっとで、お惣菜コーナーの棚にはまだなにもなくて、調理場の方にキムパプありますかと声をかけたら、ちょうどお姉さんが韓国海苔巻きの具を並べているところ。５分待ってくれたら作ってあげる、と言われた。

ここのレジは英語を話さない韓国のおばさんで、お惣菜はゆでた豚とかどれもおいしくて、どのおばさんが作っているのかなあと思っていた。キムパの具を揃えていたのは、小柄でかわいらしいメキシカンのお姉さんだった。

できたてのキムパはまだごはんもあたたかくて、ホウレンソウのナムルは汁がじゅわっとくるほどで、いつもどおり、とってもおいしかった。

日帰りスキー。

今月はボーナス。オリヴィエはボーナスが出たらコロラドにスキーに行く予定にしていた。でも一緒に行く予定だったエリックの都合でキャンセルに。

がっかりしてどうしようもなかったので、先週日帰りで同僚たちとレイクタホにスキーに行ってきた。朝の４時に出発して、４時間運転して、８時半から３時半まですべって、また４時間運転して８時に帰宅。

オリヴィエは去年の７月からスポーツクリニックに通っている。左足の治療で、毎週二回。でもまだ治っていない。

エリックは今年４０歳になるのを記念して、６月にフランスでアイロンマンレースに参加する。５、６年前から温められてきたアイディアで、スポーツ好きな仲間たちと全員で完走を目指す。オリヴィエもそれが目標で、サンノゼに引っ越してきた４年前からトライアスロンのトレーニングを毎年してきた。

１月になったら、６月のレースのためのトレーニングを始める予定だったけれど、去年の暮れにスポーツクリニックの担当医から今年のアイロンマンは諦めるように言われた。今ムリしたら一生走れなくなるから。たぶんくやしくて涙を見せたほどだったけど、オリヴィエはまだ３３歳。人生の折り返し地点にもきていないのだから、大好きなスポーツをずっと続けられるように今年は我慢してもらう。いつかよい機会がオリヴィエにも巡ってきますように。

エクササイズ。

オリヴィエは左足の膝下の治療を続けていて、まだよくならない。ドクターに指示されて、家でも一日に二度、足元にゴムをひっかけてエクササイズしている。

こんな風に。レオンも毎日見てるのでデモがうまい。

寝言。

レオンがかなりはっきり寝言をいう。

パパ？と呼びかけるようにしゃべって、寝顔でにっこり笑ったりして。

ママ！と辛そうに鋭く叫んだこともある。ママがなにかしたのかしら。

寝言じゃないけど、夜中に起きたときのこと。隣に連れてきたら、ずっと手のひらをわたしの方にむけている。なんだろうと思っていたらあいさつだった。あのジェスチャーあいさつを３、４回続けてしたら満足して眠ってくれた。

そろそろこわい夢を見るようになる年頃だとジョジアンが言う。ママはいっつもレオンのそばにいるんだよ。

週末散歩。

わたしが何時間もの外出はできないので、週末は近所で。車で５分のところにある Don Edwards San Francisco Bay 野生保護区で。

動画。外に連れ出すと、どれだけエネルギーが余っていたのか分かる。パワー発奮。

Il est en forme.

椿のブーケ。

あの雨の日に、みきちゃんがお庭に咲いてる白い椿でつくったブーケをもってきてくれた。

シャネルのカメリアだわ。鼻をあてると、やわらかい花びらの香りがくんくんする。

雨の日。

サンノゼはまだまだ雨。大雨だった日、４人のお友達が遊びにきてくれた。ユウキくんとカイくんとガクくんとなっちゃん。

５人そろっていい写真を、と思うけど、一歳児５人ではもうムリなのかも。

えー、なに撮ってるのー。

ちょっと見せてよー。

ママをよく見てるから、カメラを構える仕草がとっても上手。

エコー写真。

３月３日、三人で産婦人科のレイムニッツ先生のオフィスに行ってきました。エコーで赤ちゃんの様子を見せてもらい、心拍数も１５２／分。一分間に１５２回も心臓がばくばくしてる元気な赤ちゃんで、無事育っているのをやっと確認できました。

吐きつわりがひどくて立ち上がれない日もあり、寝ても覚めても続く吐き気と苦味と、つぎの１時間をどうやってやりすごすかで頭はいっぱいなのに、あとこれがどのくらい続くのか分からない、ただ不安と疲れの毎日だったけれど、エコーの小さな写真をみて、あんなに暗かった気持ちがふっとばされた気分。

つわりは変わらずひどいけれど６種の薬を指示してもらい、どの組み合わせがわたしに効くのか合うのか試しているところ。これできっとすこしは楽になって、レオンを外へ連れだしてあげられるようになる。とにかく一息。

レオンがデイケアで作ってきたひなあられの巻き人形。よくできてるよ。

ゴルフクラブ。

たいていはホッケーみたいにがしがし打っているけど、急にまじめな感じで構える。見てみて。

けっこう上手。ウォルマートでたった５ドルだったゴルフセット。今後はもっとまめに見にいってみようっと。