2009年7月18日土曜日

太陽の人。



7月3日、九日目





午前中は病院にいって、昨日うまれたばかりのカジミアに対面させてもらった。














出産した日の翌日に、人に会う余裕なんてないと思う、わたしも経験者だからこれはほんと、と何度もセバスチャンに言ったけど、ディナの家族はカナダやシリアにいるので近くに誰もいない、会ってくれなきゃだめ!と後押してもらって行ってしまった。元ラガーマンだけに押しがうまい。ほやほやのカジミアくんはもちろんかわいかった。ディナも元気そう。















その後はシャトーに戻って、ワンコのシブレット&バジリクと遊び、午後は St Valery Sur-Somme という海辺の小さな美しい街に散歩がてらいってみた。

















拡大しても見えづらいと思うんだけど、岸向こうの草原には白い点々があって、これは羊の群れ。この羊たちは海水を含む草を食べて育つから、その羊肉は独特の風味があって美味らしい。










この日のディナーは特別。レオンがいてちゃんとしたレストランへはいけないからと、オリヴィエがセブに Menu Degustation を頼んでくれていた。



デグスタシオン、って通常のコース料理ではなくて、シェフが腕をかけた自慢の料理をすこしづつ次々と出してくれるもの。もうお腹いっぱい!というところでストップをかけて、と言われて、わたしは七皿まで。セブはもっともっと準備しておいてくれたらしいけど、これ以上食べてももう味がわからなくなっちゃうわ。













一番のお気に入りは4皿目にきた「フォアグラのマーブル」。今回の旅行でもっとも心に残った一皿。









食事中、オリヴィエがセブのお父さんについて話してくれた。今はもうシャトーを息子たちに譲って引退したんだけれど、ああいう人を Chaleureux っていうんだよ、という。














「シャルウールー」とは、太陽のようにあたたかい人柄のこと。いつ会っても旧知の友だちのように迎えてくれる、ステキなお父さんなんだって。それはセバスチャンにもばっちり受け継がれているし、きっとカジミアもそんな男の子になるんだろうなあと思った。