2011年12月7日水曜日

ウィッシュリスト。





今年は家でクリスマスを過ごさないのでツリーは買わないことにしました。あのいいにおいがリビングになくて残念だけど、クリスマスにひとりぼっちのツリーもかわいそうだしね。



先月、この一年で使わずに集めておいたものを地域の Women's Center にもっていきました。
Women's centerは、家庭内暴力などのために家をでた女性やこどもたちにシェルターを提供している施設で、施設で必要とされているものがネットに wishlist として掲載されていて、それに合った品物を受け取ってくれます。基本的に新品のみ。シェルターに保護される女性には妊婦さんも多く、マタニティ用の服は緊急リストでした。着の身着のままで家をとび出してくる人がほとんどで、子供のブランケットを握って出るのがやっと、という状況も多いから新しい下着なども喜ばれるそう。


季節柄、シェルターが開催する Holiday store 用のウィッシュリストをチェックしてそれに見合うものを持っていきました。サイズがずれていたりしてタグを付けたままの子供服や、玩具、ギフトカード、香水、ストールやスカーフなど。「ホリデーストア」では、シェルターにいる子供たちがお母さんもしくは保護者のためにプレゼントを選び、お母さんたちも子供のためにプレゼントを選びます。もちろん支払う必要はなし。安心して過ごせる家を持たない家族にこそ少しでもマジカルなクリスマスを過ごしてもらいたい。施設がそういう気持ちで開くイベントだそうです。



この時期、クリスマスの音楽があちこちで聞こえてくるとあっという間に華やいだ気分に早変わり。だれかのプレゼントを選んだり、楽しそうにお買い物する親子をモールで見ているだけで幸せーな気持ちになります。
でもほんとうにクリスマスが必要なのは、ここではないと思ってしまう。シリアとギリシャの友だちが国にいる友人や家族のことを思い詰めた気持ちで見守っています。わたしだってほんとうは自分の国のひとたちに直接なにかをしたいと思う。食糧も足らず、凍るような寒い冬を迎える土地に住む、テレビの国際ニュースからは忘れ去られたようなひとたちのために。今は自分のまわりでできることをすることで、巡り巡って届くはずだと思って過ごしています。みんな本当はどこかでつながっているんだからと忘れないようにして。少しでも良いクリスマスがみんなに届きますように。