でも、日記を書き続けることはわたしにとってよかったと思う。今日のよいところを探そう見つけようという気持ちになれた。レオンの笑っているところを一枚撮ろうと思えた。日記がなかったら、つわりのことで頭がぱんぱんの、ただつらいだけの毎日だったと思う。
つわりは赤ちゃんが育っている証拠だから頑張って、と言ってもらってもあのときはちっともそんな風には思えなかった。渦中にいると、小さな赤ちゃんとモンスターみたいな吐き気をつなげて考える余裕がなくて。
オアフで、お気に入りのパイナップルの形をしたクッキーをたくさん買ってきた。なかでも好きなフレーバーはコーヒー味のクッキーにホワイトチョコレートがかかっているもの。
つわりが始まって以来、たくさんの人が励ましてくれた。差し入れをしてくれたり、買い出し代行に声かけてくれたり、遠い国からお守りを送ってくれたり、カードを送ってくれたり、そしてきっともうすぐ終わるよとメールをくれて。そのひとりひとりにこのクッキーをおすそわけできたらいいのに。と思いながら食べています。