2010年4月26日月曜日

折々のうた。









レオンが生まれてしばらくはまとまって本を読む時間がなくて、それでもなにか読みたくて新書判の「折々のうた」を読み始めた。一日に一首か数首づつを読むようになって、今は三冊目。

















初めて「折々のうた」を読むようになったのはニューヨークで編集の仕事をしていたとき。朝オフィスにいって、朝日新聞に連載されている大岡信の今日の一首を読むのが楽しみだった。日本にいたときは短歌や俳句に興味をもったことなんてなかったけれど、離れれば離れるほど、きれいな日本語にふれたくなる。





万葉集のうたも出てくるから千年以上も前のものもあるけれど却ってすんなりくることもあり、そんなときは詠んだひとの気持ちがすぐ目の前にあるみたい。思いの込められた言葉の力はすごいんだなあ、と言葉の命みたいなものを見る気がする。














新書は全19巻だから、わたしにはあと16冊分、まだまだ日本語を読む楽しみがあるよ。