6月15日、12日目。
19本目の歯がはえはじめてちょっとぐずり気味のレオン。シタディンをチェックアウトしたあと、広場前で朝のカルーセルをひとりじめした。
午後はアレジアのムッソリーニ公園へ。パリの夏は夜9時を過ぎても明るくて、わたしたちはよく夜のピクニックにここにきた。
パリに戻ってきたらまたここらへんに住めるかなあ。不動産屋さんでちらっと見てみたらかなり値上がりしていた。
7、8年前に買って直しつつ大事にはいてきたサンダルがこの日、ぶちっと切れてさようなら。
夕方、ロアンとオチャのお宅へ夕飯に。この晩、ワールドカップの北朝鮮ブラジル戦があって、白熱の応援にロアンがびっくりしていた。わたしだってたまには叫ぶわ。
見ながら思い出していたのは、2003年にニューヨークで Human Rights Watch がプレミア上映した The Game of their Lives (英国、2002)というドキュメンタリー。1966年に開催されたワールドカップで活躍し、地元の人々を魅了した北朝鮮チームについての映画。
どこを応援するの?とよく訊かれるけれど、わたしは韓国と北朝鮮を両方応援する。わたしの国籍は韓国だけれど、数世代前まではひとつの国だったし、もちろん同じ民族だし、それに両方に同じくらい親戚がいるし、わたしが今こんな風にのほほんと生きていられるのはすれちがいのような幸運にすぎないのだから、いつまでも家族を思う気持ちをもってこのふたつの国に接していきたい。
明日は早朝の便でサンフランシスコへ帰る。また来年ね。