2010年4月30日金曜日

カイルアの朝。









カイルアの三日間、わたしが一番たのしみだったのは朝の散歩。5時半には目が覚めて、5時35分には小鳥の大合唱が始まるので起きる時間、6時に朝食をとったら7時前にはビーチに向かって2ブロック歩く。

















カイルアの朝はすごく気持ちがよくて、クセになる。砂が細いからしっとりと柔らかくて、踏み心地が最高。

















レオンも朝から波打ち際をはねるように歩く。北カリフォルニアは年中海が冷たいから、早朝でも温かいここは別世界みたい。散歩を切り上げるのがおしくて。








家にいったん戻って一休みしたら午前中はラニカイビーチへ。






カイルアからラニカイへ行く道はちょっと坂になっていてカイルアが一望できる。















オリヴィエはここを通る度に、It's killing me と言う。「うらやましい」を通り越して、ここに住めないのが辛い辛いと繰り返す。風のでる午後はウィンドサーファーがいっぱいでそれをみるたびにまた。
















浅瀬のラニカイでレオンがたっぷり遊んだら
















ランチをとって、家へ帰って午睡。




わたしたちはお天気に恵まれたみたい。前の週までは雨も多くて涼しかったらしいけれど、到着した日から気温があがり、特に午前は風のない晴れ続き。午前に元気なわたしとレオンにとってぴったりで、二人がお昼寝に入るころにはカイルアに風がきて、オリヴィエがウィンドサーフィンにでかけられる。なんだかよくできた天気だったねえ。







2010年4月29日木曜日

一週間のオアフ。








今回の旅行は、できるだけ動かないで満喫、がわたしのテーマ。















一週間だし、旅行だとつい楽しくて動きすぎてしまうけど、体調に相談するのを忘れないようにして、だから泊まるところも最初の晩はワイキキのホテル、その後はバケーションレンタルにした。三泊はカイルア、三泊ノースショアで。
















レオンも丸一週間、早朝から夕方まで走り回ってたっぷり遊べたし。

















見てみれば、ほんとはレオンはこんなにもエネルギーがあるんだなあとびっくりした一週間だった。急に決めた休暇だったし迷った部分もあったけど、これてよかったよ。

























行きの機内で。










お母さんのお腹はふくらんできたので、もうこれはできないなあ。






2010年4月28日水曜日

帰宅。
















旅行から戻ってきて最近の日記を改めて読んでみたら、なんだこれは。すごく読みづらかった。やっぱり文章は体調や気持ちを隠すことはできないんだなあ。




でも、日記を書き続けることはわたしにとってよかったと思う。今日のよいところを探そう見つけようという気持ちになれた。レオンの笑っているところを一枚撮ろうと思えた。日記がなかったら、つわりのことで頭がぱんぱんの、ただつらいだけの毎日だったと思う。




つわりは赤ちゃんが育っている証拠だから頑張って、と言ってもらってもあのときはちっともそんな風には思えなかった。渦中にいると、小さな赤ちゃんとモンスターみたいな吐き気をつなげて考える余裕がなくて。










オアフで、お気に入りのパイナップルの形をしたクッキーをたくさん買ってきた。なかでも好きなフレーバーはコーヒー味のクッキーにホワイトチョコレートがかかっているもの。














つわりが始まって以来、たくさんの人が励ましてくれた。差し入れをしてくれたり、買い出し代行に声かけてくれたり、遠い国からお守りを送ってくれたり、カードを送ってくれたり、そしてきっともうすぐ終わるよとメールをくれて。そのひとりひとりにこのクッキーをおすそわけできたらいいのに。と思いながら食べています。








2010年4月26日月曜日

折々のうた。









レオンが生まれてしばらくはまとまって本を読む時間がなくて、それでもなにか読みたくて新書判の「折々のうた」を読み始めた。一日に一首か数首づつを読むようになって、今は三冊目。

















初めて「折々のうた」を読むようになったのはニューヨークで編集の仕事をしていたとき。朝オフィスにいって、朝日新聞に連載されている大岡信の今日の一首を読むのが楽しみだった。日本にいたときは短歌や俳句に興味をもったことなんてなかったけれど、離れれば離れるほど、きれいな日本語にふれたくなる。





万葉集のうたも出てくるから千年以上も前のものもあるけれど却ってすんなりくることもあり、そんなときは詠んだひとの気持ちがすぐ目の前にあるみたい。思いの込められた言葉の力はすごいんだなあ、と言葉の命みたいなものを見る気がする。














新書は全19巻だから、わたしにはあと16冊分、まだまだ日本語を読む楽しみがあるよ。





2010年4月24日土曜日

夜の一杯。







ピンクグレープフルーツを食べきってしまって、新たに一日一回楽しみにしているのがヨーグルトドリンク。ヨーグルトとイチゴとバナナをミキサーにかける。
















オリヴィエはその日あるほかのフルーツも適当に入れるのでキウイやラズベリーも入ったりして。




これをわたしは夜寝る直前に一杯飲んでいる。そうすると、真夜中に空腹で起きずに済むようになりました。






2010年4月22日木曜日

食欲の春。






レオンの食欲が戻ってきた。今年に入ってから3月までとても食が細くて、夕飯を用意しても一口しか食べないような日もあって、もう3ヶ月にもなるなあと思っていたところだった。すこし年上の子供をもつママさんに、二歳あたりで一度食欲が落ちると言われていたし、こういうときは無理強いしても意味がないと聞いていたので気にしないようにしていたけれど、やっぱり、もぐもぐたくさん食べてる姿を見ると安心だわ。






昨日の夕飯は、ゆでたとうもろこしを一本半と、ベーコンとマッシュルームのリゾット、きゅうりのサラダ。






朝も、自分のショコラは一気飲みして、そのあと少しでもオリヴィエのショコラをちょうだいしようと
















隙をみてパンをひたし、オリヴィエがあっちを向いているときに自分のコップを入れてめいっぱいすくおうとしたり。
















パパだって毎日じゃあむっとするみたいよ。















2010年4月20日火曜日

そろそろハワイ。










このひとつき半、自分のことばかり書いてたけれど、オリヴィエが日記をつけていたらどんなだったろうなあと思う。一家のすべてを背負ってそれはもうスーパーマンのようだった。







朝はやく起きて仕事をし、レオンが起きてきたら自分とレオンの朝食をつくり、デイケアの日は送っていき、仕事がおわって家にもどったら、自分とレオンの夕飯を急いでつくり、レオンをお風呂に入れてミルクを飲ませて寝かしつける。そのあと24時間営業のスーパーへ買い物にいき、わたしが落ち着いて寝付いたころにまた仕事をする。それが毎日。















オリヴィエのお母さんが今のオリヴィエを見たらどう思うだろうなあ。びっくりするだろうか、それとも、さすがわたしの息子は立派な子だわと誇りに思うかな。






今頃わたしたちはハワイにいるはず。わたしより、スーパーマンの方が休暇が必要だ。
















2010年4月18日日曜日

メー。







レオンはよくメーメー言う。わたしがレオンのみかんを一粒つまもうとするとき、アニメのDVDをストップしようとするとき、食べたくないおかずを何度も勧めるとき、など。




















どうして NO が「メー」になっちゃんだろう、フランス語ならノンなのに。と考えていたら、オリヴィエがそれはわたしがレオンにダメだしするとき、「メッ」と言ってるからだと言われた。気をつけてみたら、しょっちゅうメッメッ連呼している。

















レオンがメーメー言うと、羊みたいでかわいい。真剣な表情だからもうなおさら。








2010年4月16日金曜日

沖縄から。






沖縄からMが絵本や本を送ってくれた。子育てハッピーアドバイスの「小児科」版も。



















そしてわたしに宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を。読んだことがあったかどうか思い出せなかったけど、こんなにかなしい物語だったかなあ。





















未定稿として遺されていた作品だから、ところどころ欠けていたり抜けているページもある。推敲でどんどん書き変えた作家だというから、出版されると知っていたらもうすこし違う話になっていたのかも。




物語ならほんとはハッピーエンドがいいけれど、かなしい話は残るね。








2010年4月14日水曜日

お馬さん。







散歩にいったら牧場の馬が寄ってきてくれて、オリヴィエが草を摘むと喜んで食べてくれた。やっぱりお馬さんはひとなつっこい。


















レオンもあげたい。

















微妙に離れて草をむしって



















足はぺったり張り付いたみたいに動かないけど、なんとか届けたいので上半身だけがんばって前傾。















気持ちのいい日だったね。













2010年4月12日月曜日

グレープフルーツ。









ここ二週間くらい毎日ピンクグレープフルーツをひとつ食べている。コスコで買ってきたのが果汁たっぷりで大当たり。


















グレープフルーツを見ると自然に思い出すのが、高校生のときに二週間続けたグレープフルーツダイエット。ゆで卵、食パン、ピクルス、グレープフルーツを毎日食べる。母と妹と三人で連帯ダイエットをした。








落ちた体重はしばらくしたら戻っちゃったけれど、このダイエットのおかげで、素の食パンをおいしく思えるようになった。それまではマーガリンとジャムをぬらないと食べなかったから大きな違い。




















クリームチーズはたっぷりつけてよ。












2010年4月10日土曜日

ハイキング。






誕生日の翌日の土曜は、 Sunol regional milderness へハイキングに。わたしのために最近は平坦なところばかり散歩してきたので、飽きたオリヴィエがどうしてももうちょっと歩きたいと選んだ公園。

















寒かったからか一時間もしないうちにお腹が空いちゃって、リトルヨセミテと呼ばれているエリアでお昼を食べた。岩の上で。

















岩向こうは川。ヨセミテ国立公園に行ったとき、ハイキング先でこうして岩の上でランチをとったので同じことがしたかったみたい。







スナックピーとお赤飯。


















久しぶりの上り歩きはけっこうきつい。体力がちゃんともどってたらこれくらい楽勝のはずなんだけど。平坦なところへ出るとすぐ休みたくなってしまう。

















草がきれいに短くそろっているのは、牛が放牧されているからかしら。草を手渡ししようとするけど、一度も成功しなかった。子牛だと近くまでは許してくれたんだけどね。







2010年4月9日金曜日

竹とんぼ。






絵本や伝統玩具をふうりんちゃんが送ってくれて、写真を撮ろうと並べるけれど、集めるそばから手がにょきっと出てきて自分のほしいものを持ち出してしまう。レオンの素早さはさすが二歳児のそれだなあと思って。




















なかでも母の気を引いたのは竹とんぼ。週末の散歩先に持っていって、オリヴィエと飛距離競争をした。レオンもとっても喜んで大騒ぎしながら拾いにいってくれる。




















竹とんぼというと「タケコプターかどこでもドア、どっちを選ぶか」という質問を連想する。わたしは迷いなくタケコプター。オリヴィエはどっちだろう。












2010年4月7日水曜日

エッグハント。






日曜のイースターはお友達と用意して、公園でエッグハントをした。7人の子供相手に120以上の卵があったからみんなもれなく大収穫のはず。




















レオンを見てると好みの色の卵だけを探し歩いている。持ってきた手提げにさっさか入れて、ほかの色には見向きもしない感じ。




















みんなでピザや春巻きを食べて、家に帰ったらさっそく収穫確認。

















やっぱり、紫ばっかりだった。12個中、10個紫だった。





Cちゃん、とっても楽しかったね。ぜひまた来年もやろうね。











2010年4月5日月曜日

バースデーソング。







誕生日の当日は、驚くほど気温が下がってお散歩なし。ムッシュー誕生日は相当エネルギーを持て余していた。

















オリヴィエが早めに帰ってきてくれて、マカロニグリルへ行こうという。レオンがマカロニグリルの焼きたてパンと子供用パスタが大好きだからかな。と思っていたら、誕生日だと告げるとチョコレートケーキが出てきた。ちゃんとろうそくも二本立ててくれて。





















スタッフが集まってくれて、Tanti Auguri a te, tanti auguri a te... ♪とイタリア語でバースデーソングを歌ってくれる。





















当日なのに、わたしはケーキもなにも用意してあげられなかったけれど、これで無事お祝いできました。


















レオンはたくさんの人から誕生日おめでとうのメッセージをもらったよ。










2010年4月4日日曜日

紙芝居。







今年はお誕生会はできないかもしれない。調子のよい時間がだいぶ増えてきたけど、自分に底力というか体力がなくて、まわりに気をくばる余裕がないし、頭がさっぱりまわってない気がする。オリヴィエは友達を呼んでピクニック誕生会をしたいとずっと言ってるんだけど。





















もしお誕生会ができたらひとつ試してみたかったのが紙芝居。どいんちゅちゃんが送ってくれたアンパンマンの紙芝居をキッズに披露するつもりだった。
















もうちょっと練習しておこう。まだなりきれなくって声がしぼんでしまって消え入りそう。







2010年4月3日土曜日

会えなくても覚えていられる方法。









5歳のスザンヌは、年に一度会えるか会えないかなのにオリヴィエのことをちゃんと覚えていてくれる。「子供がある人を覚えていられるかどうかは、親がその人についてたくさん話すかどうかにかかっている」とスザンヌのお父さんが言っていた。ゴッドファーザーのオリヴィエのことを身近に思えるように、彼女の両親はよく話題にしてくれるみたい。






我が家の居間とレオンの部屋には、家族の写真がずらっと並んでいる。年に一度会えるかどうかだから、できるだけ写真を見せたい。














これは典ちゃんの結婚式で撮った一枚。新婦の妹とウェハルモニを囲んだ思い出の一枚。ハンメは、末の双子の妹が生まれたとき家に手伝いにきてくれて、そのときハンカチのアイロンのかけ方を教えてくれた。端をぴしっとおさえて丁寧に。もう10歳になるんだからしっかりオモニを手伝うんだよ、と言って。初めてアイロンをもたせてもらって嬉しかった。










四角いものにアイロンをかけるとき、毎度のように思い出すと言ったらハンメはびっくりするかしら。ほんとに。今日は三回目の命日なんだよ。













2010年4月1日木曜日

ワンダーボーイ、二歳。








レオンがまだおなかの中で小さかったとき。なんとなく女の子だろうと思っていた。自分が四人姉妹で育ったから自然に。20週目の超音波検査で、ありますよ男の子ですと言われてほんとうに頭の中が真っ白になった。わたしのおなかの中にいる赤ちゃんにケケットがある。。。というのがすんなりこなくて不思議だった。







男の子ってどんな風に育つんだろう、どんな風に接したらいいんだろう、と不安みたいなものもあった。生まれてみたらまさにワンダーランドへようこそという感じ。ワンダーを不思議と訳したのは明治時代の誤りだと読んだけれど、wonder、感嘆というか奇跡というか、驚きみたいな。小さいレオンが自動車の車輪をじいっと見つめている様子が今でも忘れられない。

















今ではすっかり男の子のママ役に慣れたと思う。レオンを初めて抱っこしたあの日から、もう丸二年になるんだなあ。