2011年9月10日土曜日

ウミガメ還る。








月曜の朝も同じ時間に目がさめてすぐにテラスに出たけど、この日はまったくイルカの陰もなし。ワッフルを食べ、またフェリーに乗って島側のビーチに行きました。そしたらタートルパトロールのビーチカートが寄ってきて、くれたちらし。











あと一時間でウミガメのリリースイベントがあるよと。










Friends of the ARK, Animal Rehabilitation Keepという非営利団体が、リハビリを終えた三頭のウミガメを海に還すイベントでした。


わたしたちは始まる少し前に着いたから、スタッフのひとたちにいろいろ話しを聞かせてもらいました。こういうイベントには教育目的があるということ。とくに子供たちに地元でどういうことが起きているかを知らせ、また海とその仲間たちとの関係を考えてもらうきっかけにしたいと。ファンドレイズのためのTシャツも販売していました。




まず一頭目。この日リリースされた三頭をサイズでSMLとしたら、Mくん。











砂地を必死にはい、やっと水の中にたどりついたときのカメさんにみんながほっとして大きな歓声と大きな拍手。





次の出番を待つのは一番大きいLくん。170パウンドもあるらしくて大人4人で持ち上げる。











ウミガメを還すルートを確保するために両側に黄色いテープが張られて、みんなその外なんだけど、我が家だけなぜか内側に。。。スタッフの方が入って近くで見なさいよと。たぶんイベント前にたっぷりおしゃべりしたおかげ。子供たちがテープの外で鈴なりになってつまさき立っているのを見ると、レオンだけなんて申し訳ないと思ったけれど、本人はもちろんおかまいなく、近くまで行ってみせてもらいました。「この子はがぶりとかむから危ないよ」と警告されたので、離そうとひっぱるけどぐいぐい寄るレオン。



Lくんが砂地を進むなか、Tony Amos さんが、このカメが保護されたときにノドにくいこんでいたという大きな釣り針を見せていました。サメ釣用の大きな針。痛かっただろう。














最後は小さいこの子。











横から見たらふつうだけど、左の前足がありません。












どんな事故だったのかと周りから質問が何度も飛んだけど、保護されたときの状況では分からないそう。











帰り際、ちらっと寄った Goose Island State Park 。




家に戻ったこの夜、レオンはお風呂でおもちゃのカメに念入りに話しかけていました。セッケンつけて丁寧に洗ってあげてたし。「トーチュウ(仏語でカメ)、手ぇないね」と何度も何度も聞いてくるので、「漁の網にかかっちゃったか、サメにかじられちゃったのかもしれないね」と言ったら、たくさんチュウをしてあげていました。あのウミガメにはこれからもずっと前足がひとつない。穏やかな海を探して寿命をまっとうしてほしいね。