2011年9月30日金曜日

9月から10年。





9月は、ぼんやりとだけどでも毎日のようにニューヨークのことを思い出します。気がつくとなんとなく数珠つなぎのようにあれこれと。

2004年だったと思うけど、マイケルムーア映画監督が「Fahrenheit 911」で外国メディア向けに記者会見をしたことがありました。セントラルパークの南端にあるホテルのバンケットルームで行われて、海外メディアがずらりと並んだ質疑応答。中でも「なぜ映画を作るのか」という質問への答えが印象深くて覚えています。

監督の答えはシンプル。自分はアメリカを良い国として知られたいと思っている。例えばアフリカにいって井戸を掘る、そしてその土地のひとたちに「アメリカは井戸を掘ってくれた、きれいな水を飲めるようにしてくれた」というように知られたらいい。アメリカには実際にその技術もあるのだから。でも今のアメリカはそのようには知られていない。
アメリカの暗部や矛盾を追い続ける監督の、アメリカをよくしたいからこそ問うという考え方。

自分の国にたいして、狂信的にならず盲目にならず、でもあきらめもせず、そして大切にする方法はいくらでもちゃんとある。そういうこともいつも忘れないようにしたい。











2011年9月28日水曜日

エンゾとレオン。






引っ越しが無事に済み、二ヶ月ぶりにレオンの玩具やお気に入りの食器やらがいろいろ出てきてほっとしています。これでようやく自分の家って感じがする。









今日レオンのお友達のエンゾがフランスへ帰ります。サマーキャンプの初日から一緒に遊び、新学期が始まってからも週五日みっちり一緒に遊んだエンゾ。せっっかく仲良くなれてうれしかったのに、またさよならになってしまう。仲良くなったと思ったらすぐにさよなら。この5年、そればっかり繰り返してる気がします。



エンゾ、って初めて名前を教えてもらったときは、「グランブルー」だねえとオリヴィエと話しました。エンゾもレオンもジャンレノだもんね。


レオンは「エンジョ、エンジョ」と呼んでいて、朝レオンをドロップするといつもぴょんぴょん飛び跳ねて迎えてくれました。エンゾのお誕生会でもらったサングラスも、レオンはとても気に入っています。












昨日のお迎えのとき。エンゾがクラスを出るので、「バイバイしよう」とレオンに言うと、なんとも言えないくしゃくしゃな顔をして私の背中に隠れてしまいました。そしたらエンゾが、レオンのそばにきて、レオンの腕にちゅっとビズをしてくれた。見ていたエンゾのママが「エンゾのベストフレンドはレオンだよ」と言ってくれました。


エンゾが帰ってしまってからも、なかなか帰ろうとせず結局クラスで最後、ひとりぽつんとしてしまったレオン。先生がそれに気づいてレオンに話しかけてくれました。さよならするのはみんなつらいねー、でもレオンはエンゾにちゃんとハグできたねーと(わたしが到着する直前にハグしたらしい)。これからも出会いとさよならはいっぱいあるけれど、でもレオンにはパパとママと、あとエマもいるね、よかったねーと。


ほんとだね、これからも出会いとさよならがいっぱいあるはず。だからこれからも4人でしっかり、仲良く一緒に生きていこう。この日はいっぱい、レオンをぎゅうぎゅうハグしました。








動画。気をとりなおして華麗なスピン。







これはアイススケートリンクでちびっ子発表会を観た翌日のこと。あまりに真剣なので、笑っちゃいけないかな?という気になる。









2011年9月26日月曜日

エマも靴。







エマに初めての靴を買いました。その翌朝。











どこからか自分の靴を探してきて、なんとか履いてみようと自力であれこれ。長いこともくもく取り組んでいました。11ヶ月ってもう立派なんだねえ。













しばらくしたらお兄ちゃんが黙って手伝いにきてくれました。お母さんはなーんも言わず、ただ見てただけ。











春にオアフでみつけたミネトンカのサンダーバード。ビーズがかわいくてこの夏めいっぱい履きました。来年は白にしてみようかな。






2011年9月24日土曜日

いっぱいいこー







レオンの新学期が始まって、あっという間にひとつき。毎朝スキップしそうな勢いで嬉しそうに通っています。よかったよ〜。


何がそんなに楽しみなのかといえば、とにかく、新しくいろいろと学ぶことそのものが楽しいらしい。なんだか表情まではつらつしてます。
このひと月でどんなことをしたのかと言うと、はさみの練習、まっすぐ線を書く練習、お天気、数え方、色、半円、などなど。午後3時のお迎えに行くと、車に乗るやいなや「エコール(学校のこと)いっぱいいこね、いーーっぱいね」と念を押され、金曜に「明日は週末だからエコールないよ」というと週末を拒否されます。










でもサマーキャンプが始まったころを思い出せば、4日目に一度「ママーママー」と泣いたことがありました。それはお昼寝を勧められたときだったそう。今まで外出先で、部屋を暗くして寝たことがなかったからびっくりして不安になったんじゃないかと思う。


しかも、プリスクールでのお昼寝はクツを履いたまま。防災上の理由で法律的に履かせたままお昼寝させなきゃいけないらしく、でも靴下と靴を履いたまま寝るなんて考えるだけで足がむくむ。最初はクツをぬぎたいと半泣きしてたらしく。かわいそうに。。。今ではちょっと慣れてきたみたいで、週五日のうち2〜3日はお昼寝するようになり、しないときはそっと絵本を持たせてもらって横になっているそうです。



とにかく、ひと安心よ。








2011年9月22日木曜日

窓越しの公園。







今週3ベッドルームに引っ越しです。希望どおりのものではないけれど移ることにしました。もっと待ちたい気もしたけど、いつまでも段ボールを最低限しか開けない、落ち着かない生活がつづくのはよくないので、ここらでしっかり腰すえたい。












一ヶ月すごしたタウンホームはパークビューがとても好きでした。家が公園に面していて、ダイニングから緑がいっぱい目に入る。














最近は雷がゴロゴロなる日がつづいて、低くたれこめた雲や雷を見るのもこれまたいい気持ち。上のこども部屋も公園側で、エマも外を眺めるのが好きらしく、とくに、よく散歩にやってくる白い大型犬を見つけるといなくなるまでじいっと見ています。













小鳥もたくさん、木から木へと飛び回っていてそれが窓際までやってきて、ぴーちくぱーちく聞こえてきます。











2011年9月20日火曜日

エマ歩くよ。












エマが、11ヶ月になった週からたまに三歩くらい歩くようになって、先週は急に18歩とことこ歩き、今はもう楽しくて仕方がないらしくて笑い声をたてながら歩いています。












動画。なにかを持って歩く方がバランスがとれて好きらしい。












2011年9月18日日曜日

秋もじんべい。







オモニが甚平さんを送ってくれました。レオンに着せてあげたら言うことには「ナーイス」。











最近、英語が妙に増えて、階段をあがるときなど「カモーン」と呼ばれ、オリヴィエが皿洗いをすれば「グッジョーブ」と声をかけ、おままごとでは「ヤーミー」。たぶん、テレビのアニメのせい。Wild Kratts 、 Curious George 、 Handy Manny が特にお気に入りで、よくこういうフレーズを言っている。












お風呂のあと、エマに本を読んであげてるレオン。エマは、昔ちゃんくんからレオンにおさがりでもらってあったトンボの甚平さんです。
今日はちゃんくんと和ちゃんと周ちゃんの誕生日。明日は典ちゃんも誕生日だね。おめでとさん。






2011年9月16日金曜日

トートバック。













レオンとエマに、すてきなトートバックが届きました。カイくんとなっちゃんとゆうきくんたちからのプレゼントで、しょうこちゃんが選んでくれた刺繍もかっこいい。大きくなって本人が使えるように、しばらくは部屋でおもちゃ入れにしておくね。
子供へのプレゼントは自分がもらうよりもずっとうれしい。レオンとエマのことを気にかけてくれるひとがいるってことがうれしい。








2011年9月14日水曜日

うたのえほん。







エマが今とても気にいっているおもちゃは「どうよう、うたのえほん2」。毎朝レオンの部屋に行くと、一番に探し出してきます。











中でも「あたま かた ひざ ぽん」が好きで、レオンと一緒に頭に両手をくっつけてフリもする。嬉しくて勢いあまって立ち上がったり、上半身をふりふりして踊ります。












眠くなってきたら寝そべってうっとり。










ドッグポーズも出てくる。















8月のおわりくらいのある日急におっぱいをのまなくなりました。月齢は10ヶ月半。服をひっぱって見るだけ見て、もういらないの、って感じでこっちを見る。いきなりだったのでちょっとさみしかった。ほんとにおしまいなんだねえ。











2011年9月12日月曜日

txのビーチ。








テキサスのビーチはよくないと言うひとがほとんどで期待せずに行ったから、Mustang Island SP にびっくりでした。砂が細かくて歩き心地がよく、水がちゃんと透明で、水温もちょうどよし。いいじゃないの。














確かに、先月8月にガルベストンに行ったときは、水が茶色くてびっくりしたというかがっかりしたというか。







タンカーが奥に見える。




わたしは入る気になれなかった。。。











Mustang Island SP があるこの Gulf Coast の細長い島には、さらに南へいくともっと透明度が高いビーチもあるそう。












北カリフォルニアではたっくさんビーチに行ったけど、夏でも水温が低いので足をちょっとつけるだけ。きれいなのに入れなくて残念だったから、この水温に家族で大喜びでした。












あとごはん。小さい子供が一緒だから、旅行ではレストラン運が大切。ホテルから歩いて一分のところに寿司楽 Sushi Luck という和食屋さんがありました。高知&鳥取出身のご夫婦が切り盛りしているお店で、本当の和食でおいしかった。また行く機会があったら、きっとまた太巻とエビフライを注文する。エマもここでお味噌汁とごはんをもりもり食べました。












2011年9月10日土曜日

ウミガメ還る。








月曜の朝も同じ時間に目がさめてすぐにテラスに出たけど、この日はまったくイルカの陰もなし。ワッフルを食べ、またフェリーに乗って島側のビーチに行きました。そしたらタートルパトロールのビーチカートが寄ってきて、くれたちらし。











あと一時間でウミガメのリリースイベントがあるよと。










Friends of the ARK, Animal Rehabilitation Keepという非営利団体が、リハビリを終えた三頭のウミガメを海に還すイベントでした。


わたしたちは始まる少し前に着いたから、スタッフのひとたちにいろいろ話しを聞かせてもらいました。こういうイベントには教育目的があるということ。とくに子供たちに地元でどういうことが起きているかを知らせ、また海とその仲間たちとの関係を考えてもらうきっかけにしたいと。ファンドレイズのためのTシャツも販売していました。




まず一頭目。この日リリースされた三頭をサイズでSMLとしたら、Mくん。











砂地を必死にはい、やっと水の中にたどりついたときのカメさんにみんながほっとして大きな歓声と大きな拍手。





次の出番を待つのは一番大きいLくん。170パウンドもあるらしくて大人4人で持ち上げる。











ウミガメを還すルートを確保するために両側に黄色いテープが張られて、みんなその外なんだけど、我が家だけなぜか内側に。。。スタッフの方が入って近くで見なさいよと。たぶんイベント前にたっぷりおしゃべりしたおかげ。子供たちがテープの外で鈴なりになってつまさき立っているのを見ると、レオンだけなんて申し訳ないと思ったけれど、本人はもちろんおかまいなく、近くまで行ってみせてもらいました。「この子はがぶりとかむから危ないよ」と警告されたので、離そうとひっぱるけどぐいぐい寄るレオン。



Lくんが砂地を進むなか、Tony Amos さんが、このカメが保護されたときにノドにくいこんでいたという大きな釣り針を見せていました。サメ釣用の大きな針。痛かっただろう。














最後は小さいこの子。











横から見たらふつうだけど、左の前足がありません。












どんな事故だったのかと周りから質問が何度も飛んだけど、保護されたときの状況では分からないそう。











帰り際、ちらっと寄った Goose Island State Park 。




家に戻ったこの夜、レオンはお風呂でおもちゃのカメに念入りに話しかけていました。セッケンつけて丁寧に洗ってあげてたし。「トーチュウ(仏語でカメ)、手ぇないね」と何度も何度も聞いてくるので、「漁の網にかかっちゃったか、サメにかじられちゃったのかもしれないね」と言ったら、たくさんチュウをしてあげていました。あのウミガメにはこれからもずっと前足がひとつない。穏やかな海を探して寿命をまっとうしてほしいね。















2011年9月8日木曜日

イルカみたよー








土曜にホテルにチェックイン、あけて日曜は日の出から日没までたくさんのイルカを見ました。日曜の朝、エマとレオンが6時に起きたので、テラスで海をみんなで眺めていたら












イルカがいた。唐突だったからほんとにびっくり。しばらくイルカたちが泳ぐのを、たぶん3頭か4頭、見ながら朝日を待ちました。まだ太陽のあがっていない、暗くて静かな波が光る海に泳ぐイルカをみて、まさに「グランブルー」みたいだと思った。










イルカの尾びれが小さな点。。。



イルカがまだそこにいるのに、部屋を出るのは惜しかったけれど朝食へ。でもこの朝食をとった席の外もすぐ桟橋で、ここでもイルカがずっと行ったり来たりするのが見えました。昨日の写真の、ジャンプするイルカもこのとき。













興奮が冷めず、でも日中は暑くなるから早めにお出かけしたいのでホテルを出発。無料の、車ごと乗るフェリーを使って、Port Aransas へ行きました。地元のひとたちには Port A と呼ばれている、メキシコ湾に面する細い不思議な地形が延々とつづく島。




フェリーの中。セダンタイプなら16台くらい載せられるフェリー。










ほんの数分のライドだけど、このときもフェリーの先頭で景色を見てたレオンとオリヴィエの前をイルカが泳いでいたそう。「イルカ、みたよー」とレオンも嬉しそうでした。




フェリー乗り場から南へ少しドライブすると Mustang Island State Park があります。これがまたきれいなんだ。











そしてまた帰りのフェリーでもイルカ!フェリーを待つ間も、イルカが大きな商船のすぐ前を競争して遊ぶように泳ぐ姿が見れて、飽きずに海を見続けました。ホテルに戻ったら、オリヴィエはジョギングへ出発。このときも海沿いの道を走っていたら、並走するように二頭が泳いでいたそう。













夕食の後の桟橋の散歩でもまたイルカ。見ても見ても見ても飽きることがない。学生のときにスキューバダイビングを始めて、それは野生のイルカを見てみたいという思いから始めたもので(でもスキューバダイバーには寄ってこないことを知ってがっかりしたけど)、以来イルカが見たくて旅行もしたけど、こんなにもたくさんイルカに囲まれた一日は初めてでした。嬉しかった〜。どう考えても自分が一番興奮してた。












Port A にはオブジェが巨大なお店がいっぱい。






2011年9月6日火曜日

三連休。
















レイバーデイの三連休、テキサス州のメキシコ湾に面している Gulf Coast へ二泊三日の旅行に車で行ってきました。



ホテルをとったのは、Rockport という小さな町。これが町のひとに「よくきたね」と言われたほどのこじんまりさ。なんでも釣りとバードウォッチングを趣味にするアメリカ人なら知ってるかも、と言う感じの土地で、あまり観光地としては光ってないらしい。



ところがところが、これが幸運に恵まれたウルトラCでした。泊まったのはネットで見つけた Lighthouse Inn at Aransas Bay 。ハウスキーピングはよくなかったけれど、それでも余りあるステイになった。ベイサイドの部屋をとったから、まずビューがいい。












朝食ではワッフルをその場で焼けて











しかもテキサスの形のワッフルで。バターとシロップをたっぷりのせ。











その朝食をとった席の窓越しに、イルカがジャンプしていました。野生のイルカが!!!












ホテルのスタッフいわく、イルカはたくさんいるけど、毎日くるわけじゃない。ジャンプしてくれて運がいいねと。もうあいた口がふさがらないくらいびっくりしました。つづいて











ウミガメさん。











偶然に遊んでいた朝のビーチで、リハビリを終えた3頭の海亀を海に還すイベントに居合わせました。
















朝から晩まで大、興奮。とても楽しかった。テキサスに着いて一ヶ月、これからがぐんと楽しみになれたから、わたしにとっては、それがこの三連休の一番の収穫なのかも。












ホテルのプライベート桟橋を前に、シーブリーズに吹かれて良い気分の親子。