おおげさに言って、わたしの人生で記念碑的読書になった一冊、それは「話を聞かない男、地図が読めない女」でした。
仕事を辞めてニューヨークからパリに引っ越し、オリヴィエと一緒に暮らすようになってしばらくしたころ、毎晩のように大げんか。これがほんとに毎晩で、つらかった。オリヴィエはどうしてわたしが怒るのか分からなくてあたふたしてるし、わたしはどうしてオリヴィエが分かってくれないのか分からない。言葉で言ってるのに分からないってどういうことだと。
そんなときにパリのブックオフで見つけたのが、Why men don't listen & women can't read map の日本語版「 話を聞かない男、地図が読めない女」。これが救世主になりました。なんだそういうことかと。女と男は違う生きもの、持っている本能がぜんぜん違う。男はハンター、女はお家で子供を守る、それを何万世代も継いできた遺伝が組み込まれているゆえの男女の違い。今でもなにかあると本のエピソードが頭にうかんできて、しょうがないか、となんとか治まれます。
だから紀伊國屋さんで続編を見つけてさっそく購入。
さらに男女が一緒に上手に生きていくヒントがいっぱいあるかもしれないと期待して。残念ながら一冊目ほどの発見と驚きはなかったけれど、英文タイトルのおもしろみは買うに充分。Why men lie and women cry!
紀伊國屋書店サンノゼ店のメンバーズカード。
紀伊國屋書店は越してきて以来5年と3ヶ月、隔週くらいで通ったからもっともお世話になったお店のひとつ。本の虫にとって日本の書店がない土地へ引っ越すのはかなり心細い。価格が倍だから限定してきたけど、ムリして少しまとめて買っていくつもりです。
買いだめ第一弾。
紺と朱色の鉛筆とクレパスも買っときました。日本の文房具はほんとにきれいだから。