「パレオマニア」を読み終わったら、とても家族の歴史が気になってきた。
パレオマニアは大英博物館に所蔵されているモノに縁のある土地を、「過去の人たちに会いたい」と著者が旅をする話。
100年前の話もあるし、五千年前の話もある。読んでいるうちに、わたしの家族はどうだったんだろう?という気持ちがむくむく出てきた。
100年前と言えば1910年。祖母は1914年生まれだったから、わたしの曾祖母や曾祖父が、ちょうど青年だった頃。200年前は?ひいおばあちゃんの、ひいおばあちゃんの頃。そう考えるとずいぶん身近なことなのに、ほとんど何にも知らない。
やっぱり白いチョゴリを着たのかしら。お料理が上手だとお父さんにほめられたり、ポジャギをちくちく縫ったりしたのかしら。子供のときはどの川でセリ摘みをしたのかな?結婚式ではどんな歌を歌ったんだろう?
なんだかいつも自分のことばかりで、近くにいてくれたのに祖母の話にちっとも耳を傾けてこなかった自分が、今ここにポツンと残されている気がする。
一週間ほど前、これまで使っていたダヴィンチの自画像が表紙のノートが終わって、新しいメモ手帳を買ってきた。
今度、レオンのハンメに会うときは、ハンメのハラボジやハルモニの話をもっときちんと聞いてみよう。今度、オリヴィエのおばあちゃんに会うときは、おばあちゃんたちのお母さんやお父さんの話を聞かせてもらおう。おばあちゃんの若いときの写真だって見せてもらおう。
そういうことをレオンに伝えるために書いているのだから、来年はもっともっと家族の話を書けるようになりたいと思う。