クリスマス、わたしたちからのプレゼントは積み木だった。
ほんとうは押し車に入ったシンプルな木目のものが欲しかったけどみつけることができず、ドイツ製の Haba のものに。これが開けてみたらけっこうおもしろい。家を建てるような積み木ではなくて、色遊び、模様遊び、特に、パズルみたい。
毎晩レオンが眠ったら親が片付けるんだけど、つい考え込んで昨日と違う模様をつくることにはまってしまう。
積み木って地味かなあと思ったけれど、自分が小さいときに好きだったから迷った。
今でも積み木を握ったときのあの感覚が、ついさっきのことみたいに思い出せるのが不思議。実際はバービーとかリカちゃん人形の方が好きだったんだけど。
緑のフェンスを乗り越えて着地する瞬間とか、薄氷のはった冬の朝の水たまりを割って遊んだこととか、特別のことじゃないけどいつまでも残る小さいときの感覚を、プレゼントできたらいいなと思って、積み木を選んだ。