豆イス。

レオンがお腹の中にいたころから、ひとつ欲しいなあと思っていた豆イス。周ちゃんが日本から、箱に抱えて持ってきてくれた。

座るとプーっと、１オクターブ高くなったオナラみたいな音がするから、レオンは毎日座ったり立ち上がったりしている。

サンフランシスコのチーズケーキ。

おいしいよと教わった zanze のチーズケーキを買ってきた。

レジで並んで待っていたら店主のザンゼさんが、ちょうど休暇から帰ったばかりなんだとお客さんと話していて、どこに行ったの？と聞かれて、ヨーロッパ、という静かな答え。

ふつう、ロンドンへ行ったとかパリへ行ったとか、北欧だとか南イタリアだとかもっと意気揚々と言うものだと思うけど。なんとなく控えめな答えに気を引かれて、ヨーロッパのどちらへですかと勇気を出して聞いてみたら、ベルリン、プラハ、そしてサラエボ。と教えてくれた。冬の観光には珍しいところばかり。わたしの聞き間違いかもしれないけどね。

チーズケーキはふんわりしていて口溶け率が１００パーセント。もしかして、寒さが厳しいあの辺りに縁がある人なのかなあ、と思いながら食べた。

好きな仕草。

わたしがもっとも好きなレオンの仕草は、泣いてるレオンを抱き上げたとき、レオンがわたしの肩越しをぽんぽんとはたくこと。

叱ったあとや、ケンカしちゃったあとなど、わんわん泣いてるレオンと仲直りの抱っこをすると、肩をぱたぱたしてくれる。もういいよ、許して上げるよ、みたいに言われている気になる。別にママが悪かったわけじゃないんだけどね。それでもこれが、一気に優しい気持ちになれる大好きな仕草。

おむつを替えて。

レオンのおむつ替えがほんのちょっと楽になってきた。おむつを替えてちょうだい、とリクエストがあるから。

おむつやお尻拭きを抱えて持ってきて指示だしするか、もしくはおむつ替えシートにこうして寝転んで待っている。羽交い締めにして替えていたころもあったのに。

寝転んで待つときは、なぜか十中八九、絵本を読みながら待っている。

明日はデイケアのお弁当。高くってもいいから、給食があったらいいのになあ。

理想。

年に一冊くらいは英語で本を読むようにしていて、たいていは映画がおもしろかったからとか、気負わず読めそうなものを選ぶ。

貸してもらったトワイライトを読み終わって、原書を読んでみようかなと買ってみた。

訳版とはちょっと印象が違うところもある気がする。気のせいかもだけど。とにかく、エドワードの言うことにいちいち感心してたから、すっかり現実の世界がどんよりと灰色に見えてしまってそれがこわい。まさかママが、ヴァンパイアの初恋物語を読んでいるとはレオンも思っていないだろうねえ。

ママの理想のキャラクターはね、ブリジットジョーンズに出てくる弁護士だよ。

ぶすくれ。

ここ最近の新しい表情があって、それを写真におさめたいと思っているけどなかなかうまくいかない。

要求が却下されたときや不満を感じるときに、決まってする顔。

暗いけどなんとかそれらしいのが撮れたのがこれ。

これ以上ないってくらい口をとがらせて、鼻先にくっつきそうなほどつきだす。明らかに、不満があるわけ。

もう一回、撮ってみるつもり。上目遣いでにらみながら、なんだけど、ぜんぜんカメラが間に合わない。

おみやげ。

お土産もいっぱい持ってきてくれた。レジスたちからブーツ、ギヨームたちからスポットの仕掛け絵本やロバのオモチャ、ジョジアンたちからはレオンのセーターやカタールのアーモンド菓子を。

わたしのお土産は探さないで、と言っておいた。毎日移動で時間もないし、今はソルドで混雑しているし。

と念を押したのに、プランタンでセーターを探し、ラドュレでマカロンを買ってきてくれた。マメなひとだなあ。

オリヴィエは、お母さんとお姉さんと妹がそろっている家庭で育ったから、女性のことをかなりよく分かっていると思う。女性へのプレゼントは欠かさないように、と厳しく刷り込まれているみたい。

ウリスとジュリちゃん。

オリヴィエが帰ってきて、写真を見せてくれた。やっと対面できたウリスとジュリちゃんの写真をいっぱい。

ロンドンでは、レオンの新しい従弟ウリスに。

カロリンは看護士で小児病棟にいたこともあり手際がすごくいい。でもこの日オリヴィエが、ウリスの一つ目の歯を発見してかなり得意気。やっぱり親になると日々の経験があるからあなどれない。

わたしはウリスのクリブにひとめぼれ。

天幕があったら安心できていいのになあって思ったことがあった。ヨーロッパはコンパクトなものが良くできているんだわ。

グルノーブルでは、パジャマ姿のジュリちゃんに。部屋中を追えきれないほど飛び跳ね回っていて、女の子もすごいんだねえってオリヴィエが衝撃を受けてきた。

そしてフランスの冬の定番、ラクレットをごちそうになってきた。アキちゃん、ありがとね。

パパが帰ってきてからレオンは、貯めていたエネルギーを爆発中。わたしはどっときたのか足がむくんじゃって、今日は二度、湯船でゆっくりしました。

線路。

オリヴィエの出張に合わせて、レオンの誕生日プレゼントを二ヶ月前倒しで買うことにした。

雨も続く予報だったし、ちょっとでもわたしが家で楽できるように、ってことで。

線路を組み立てるテーブル。サイドに付いている玩具用の引き出しが気にいって即決だった。

線路のセットは一部出しただけでほとんどしまったままだけど、今のところはこれで十分いそがしそう。

パパと電話。

パリから電話があった。明日帰るよって。

レオンは携帯電話にむかってこんにちわのおじぎをしたり、バイバイしたりするんだけれど、肝心の声をなかなか聞かせてあげない。パパはもっと声を聞きたいんだよ。まあ、パパとは分かっていないかもなんだけど。

こっちは毎日ずっと雨なんだよ、って言ってごらん。

チュッピにシンクロ。

バーバパパを見ていたらオリジナルのフランス語版でも見れることが分かって、さっそくフランス語に切り替えたら、レオンが泣いていやがった。泣いていやがるレオンを見て、オリヴィエがとてもショックを受けた。

以来、日中もフランス語と日本語のアニメをバランスよく見せるようにしている。

顔をしかめて見ているのは T'choupi のDVD。

妹ができて、お母さんとお父さんが妹ばかりかわいがっている、と感じて悲しい思いをしているチュッピーが、これでもかこれでもかとでてくる回。レオンもすっかり感情移入して眉間にしわがよったまま。

おこわ。

先週の木曜日はデイケアで、お迎えはオリヴィエが行ってくれた。

オリヴィエは初めてで、レオンがどんな風に迎えてくれるか楽しみにしてたんだけど、９時から午後２時までお昼寝なしだったからレオンはもうよろよろに疲れていて、パパを見つけてもそっと手をふっただけ。

この日わたしは、ご近所さんのお家で配達のピックアップがあった。Rちゃんは月に一度、お魚や中華まんをみんなの代表で注文してくれて、配達の時間に合わせてわたしも受け取りにいく。レオンはここの台湾風おこわが大好きなので。

４パック買って、小分けに冷凍。これで今週のお留守番もぐんと楽になるはずだから。

最近みつけたイランイラン配合のハンドクリーム、けっこう強い香りなんだけどなぜかほっとする。どこかでなじみのある、たぶん昔から知ってる香りなのかも。

ちりめんじゃこ。

だめでもともと、と思って試したら大丈夫で拍子抜けしたのが、ちりめんじゃこ。

「そのまま食べる、ちりめんじゃこ」っていうものをおやつの時間にあげたら、初回からむしゃむしゃ食べてくれた。この一ヶ月ほど、急に食が細くなって心配だったのでちょっと安心。

細くなってた食は急に戻り、卵も食べるようになった。卵焼きは今でも苦手だけど、好きな煮物に卵とじにして出してみたら大丈夫みたい。

パパが戻る金曜まで、仲良くいこうねえ。

今頃ロンドン。

オリヴィエが一週間のフランス出張へでかけた。土曜に発って、日曜の午後にシャルルドゴール空港に着いて、そのままユーロスターに飛び乗りロンドンへ。

ロンドンは昨秋に生まれた甥のウリスの顔を見るためで、明日はまた朝一番にユーロスターに乗ってパリにむかう。

オリヴィエとつきあい始めたとき、オリヴィエの友だちから「これで少しはペースが普通の人に近づくね」と言われた。オリヴィエは朝サーフィンにいって、お昼を食べたら次はテニスをしようというエネルギーの人なので、みんなで休暇に行ったりすると一人ペースが飛び出ている。

一日中家でも良いわというインドア派のわたしと一緒になって、かなり妥協してくれているけれど、こうしてひとりで行動するときにはすっかり自分の思うまま。

明日は本社のHRと大事なミーティングがある。今頃おとなしく眠っているといいんだけど。

風船。

積み木。

クリスマス、わたしたちからのプレゼントは積み木だった。

ほんとうは押し車に入ったシンプルな木目のものが欲しかったけどみつけることができず、ドイツ製の Haba のものに。これが開けてみたらけっこうおもしろい。家を建てるような積み木ではなくて、色遊び、模様遊び、特に、パズルみたい。

毎晩レオンが眠ったら親が片付けるんだけど、つい考え込んで昨日と違う模様をつくることにはまってしまう。

積み木って地味かなあと思ったけれど、自分が小さいときに好きだったから迷った。

今でも積み木を握ったときのあの感覚が、ついさっきのことみたいに思い出せるのが不思議。実際はバービーとかリカちゃん人形の方が好きだったんだけど。

緑のフェンスを乗り越えて着地する瞬間とか、薄氷のはった冬の朝の水たまりを割って遊んだこととか、特別のことじゃないけどいつまでも残る小さいときの感覚を、プレゼントできたらいいなと思って、積み木を選んだ。

外出用の小物。

ちかごろ外出するときに忘れず持っていくもの。

シール付のアクティビティノート。セーフウェイで見つけたクラブペンギンが今のお気に入りみたい。

これとクレヨンを時間差で渡せば、なんとか親も食事ができる。

もうひとつはバーバパパの三角ケース。バーバパパにはキューブチーズ、バーバママにはフリーズドライのフルーツを入れておく。

入れなおしたり閉めなおしたり、時間がかかって大助かり。バーバ、バーバ、と一生懸命話しかけている。それに、いつの間にか、キューブチーズの銀紙を自分でむけるようになっていた。やるじゃない。